ミラが極大の頃 2018年12月18日

 12月18日頃、はくちょう座χ星に続いてくじら座の変光星ミラが極大になります。
 
 ミラは331.6日という長い周期で、2.0等から10.1等まで大きく明るさが変わります。といっても周期や変光幅は一定でなく、毎回異なるのが普通です。ミラは脈動星型の代表格です。赤色巨星で星の一生の末期を迎えているため星自体が不安定になっており、伸縮を繰り返すことで明るさが変わるのです。

ミラの位置(ミラの文字の上)

 ミラはお化け鯨の心臓部に位置しています。極大の頃21時ごろなら、南の方角で空の中ほどに見えます。普段は星のないところに3等くらいの明るさで、見慣れない星が見つかれば、ミラに間違いありません。
 
 極大の前後1ヶ月ほど、1週間間隔で確認すると、ミラが変光星であることがハッキリわかります。また偶然ですが、同じ時期にはくちょう座のχ星も極大を迎えていますから、いっしょに観測してください。

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