9月11日は海王星が衝になり、観望期を迎えます。
といっても海王星は太陽系で最も遠い惑星ですから、衝のころでも7.8等にしかなりません。見るだけでも、少なくとも双眼鏡が必要です。また視直径は、2.4秒しかありません。天体望遠鏡を使っても面積がある天体である程度しかわからず、木星や土星のように表面模様を観測することはできません。
海王星は今、みずがめ座にあります。21時ごろなら、南東の空に見えます。みずがめ座の三ツ矢よりも左下にあり、拡大図を見るとφ星(ファイ星、4.2等)の近くにあることがわかります。詳細図ではφ星のすぐ右側にあることがわかり、間隔はわずか9分しかありません。これなら天体望遠鏡で100倍程度の倍率をかけても同一視野で見ることができますから、探すのは楽でしょう。
海王星の位置 拡大図 |
詳細位置 |
さらに9月16日から17日にかけて、海王星がφ星に1分角(前後?)まで近づいて、海王星を見つける絶好のチャンスです。倍率の低い双眼鏡では2星を分離するのが難しいですから、天体望遠鏡を使って海王星を見つけてください。