水星が西方最大離角 2019年11月28日

 11月28日は、水星が太陽の西側へ最も離れる西方最大離角となります。
 
 水星が西方最大離角となるのは今年3回目で、今回は最も条件が良いものです。下の星図は、東京の日の出から1時間20分前に、東南東方向を眺めたようすです。東京で薄明が始まるのは4時59分で、すでに空が明るくなり始めています。
 
 高度3.4度の位置に -0.5等で光る水星が見えます。高度が低いですから、大気の影響を受けて見づらいと思われます。もう少し時間が経過して、水星の高度が上がるのを待っても良いのでしょうが、待ちすぎると日の出をひかえているだけに、空がどんどんと明るくなりますので注意してください。

日の出時刻における水星の位置変化

 夜明け前に見られる水星としては、目一杯の好条件です。まだ水星を見たことがない方は、この機会を逃さないでください。

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