ケレスが衝 2020年9月3日

 9月3日は準惑星のケレスが衝となります。
 
 ケレスといえば数ある小惑星の中で、最初に発見された小惑星として知られています。ケレスの直径は945Kmもあり、小惑星の中では最大です。重力もそれなりに大きくて準惑星の基準を満たすため、小惑星の中で唯一、準惑星に分類されています。公転周期は4.6年で、15ヶ月から16ヶ月ほどで衝となります。
 
 そんなケレスが、9月3日に衝となります。といっても明るさは7.8等しかなく、肉眼で見ることはできません。
 
 ケレスは今、みずがめ座とみなみのうお座の境界付近にあります。星図のように9月3日の21時ごろだと、南東の空で比較的低い位置にあります。1等星フォーマルハウトの左上、5.8度のところです。

ケレスの経路(赤道座標系)

 ケレスはみずがめ座で大きく宙返りする動きを見せます。9月後半から10月にかけて、一時的にみなみのうお座に入ります。ケレスは8等級ですから、観測するためには少なくとも双眼鏡が必要になります。数日の間隔をあけて観測し、移動が確認できればケレスに間違いありません。

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