木星が東矩 2020年10月15日

 10月15日は木星が東矩となります。
 
 東矩とは、地球から見た惑星が、太陽の東側へ90度離れることです。太陽系の図を見ると、太陽−地球−木星を結んだ直線の作る角度が90度になっています。東矩の頃の惑星は日の入り頃に南中しますので、空が暗くなったら早い目に観測する必要があります。
 
 20時頃に南西の空、やや低い位置をご覧ください。周囲に見える星の中で、ひときわ明るく光る木星が見えます。明るさは-2.4等と、相変わらず非常に明るく輝きます。また、23日に同じく東矩となる土星が、左上へ6.5度離れて見えます。

太陽と地球と木星の位置関係

20時ごろ、南西に見える木星

 東矩は「惑星の観測シーズンが、そろそろ終わりに近づいたよ。」という、一つのサインになります。この後の木星は日増しに太陽へ近づき、それとともに観測条件が悪くなります。

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