水星と木星と土星が接近 2021年1月10日

 1月10日の日の入り後、水星と木星と土星の3惑星が狭い範囲に集まります。
 
 下の星図は東京で日の入りから30分が経過した西南西の空のようすです。低い位置に水星、木星、土星が狭い範囲に集まっています。惑星同士の間隔は、水星と木星が2.4度、木星と土星が2.2度、そして土星と水星は1.6度です。つまり、3惑星が2.4度の範囲に集合することになり、かなり良い条件です。
 
 しかし残念なことに、日の入りから30分しかたっておらず、空はまだまだ明るい状態です。また、最も低い位置にある水星は、高度が6.8度しかない低空です。肉眼で観測するためには悪条件がそろっています。最低でも双眼鏡が必要ですし、できるだけ口径が大きなものが良いと思われます。

拡大図

 この3惑星の組み合わせによる接近は、そうそう見られるものではありません。次に2度台の間隔で集まるのは、2140年1月19までありません。悪条件がそろっていますが、双眼鏡を使ってぜひチャレンジしてみてください。

関連記事
  なし