2月2日が節分 2021年2月2日

 暦と天文は密接に関係しています。例えば今回取り上げる節分もその一つです。
 
 節分といえば「鬼は外! 福は内!」の豆まきを行う日ですね。
 大半の方は節分は2月3日だと思われているでしょう。しかし、2021年の節分は2月2日です。
 
 節分は立春の前日と定義されています。立春は太陽がある特定の位置(黄経が315度.)へやってきた瞬間の日付とされています。今年は2月3日23時59分のため、立春は2月3日。節分はその前日ですから、2月2日となるのです。節分が3日でないのは37年ぶりで、2日になるのは実に124年ぶりです。
 
 今後はうるう年の関係で、4年ごとに2月2日の節分が表れます。また、2000年代の後半になると、4年のうち2年が 2月2日になります。逆に、1900年代の初めごろは、2月4日に節分となることが多くなっていました。

 しかし、どうしてこのような事が起こるのでしょうか。1年は365日と言われますが、厳密には365.2422日です。このため4年に1度うるう年があり、2月が29日までとなるのはご存知でしょう。通常28日までのところを、1日増やして調整しているのです。
 
 4年に1度だけ1日を追加するわけですから、1年あたり0.25日が補正できますね。しかしそれでも、1年に0.078日分だけ補正しきれません。これを分になおすと15分程度。これが何年も積み重なることで、立春の日が早まるのです。
 
 なお、この小さなズレの積み重ねを補正するため、うるう年は次のように決められています。
 
   ・西暦年が4で割り切れる年はうるう年
   ・西暦年が100で割り切れる年はうるう年でない
   ・西暦年が400で割り切れる年はうるう年
 
 このため、節分は2月2日から2月4日の範囲で、長い周期で変動しているのです。

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