3月10日は月が土星と並びます。
土星は昨年末、木星と超がつく大接近を果たしました。その後は太陽に近づいて合となり、しばらく観測することができませんでした。3月になって少し太陽から離れてきて、かろうじてお目にかかることができるようになります。そんな土星に月が近づきます。
朝の5時ごろ、南東の低空をご覧ください。空が明るくなり始めてから既に26分が経過しています。月齢26という三日月のような月が低い位置に見えます。土星はその左上にあり、4.7度離れています。
月の形 |
残念ながら2021年の土星は、月が至近距離まで近づくことはありません。東京の場合、最も近づいたタイミングで見られたと仮定すると、毎回3度台か4度台で安定しています。しかし実際は、最接近のタイミングで見られるとは限りません。今回の接近はどちらかというと、条件がいい方の部類と言えるでしょう。