2021年3月5日の夜明け前、低い位置で水星と木星が大接近します。水星と木星が最接近するのは5日の15時ごろです。このとき0.3度まで近づいて大接近となるのですが、日本で見られるのは5日の夜明け前です。
下の星図は5日の夜明け前、太陽が昇る50分前のようすです。高度が3度あまりしかない低空で、水星と木星が重なるように表示されています。両者の間隔は0.4度強しかありません。
木星は明るいので肉眼で見られますが、水星の明るさは0.2等です。数字だけを見ると明るいように思いますが、強い薄明中かつ低空であることを考えると、双眼鏡を用意しておかれた方が確実でしょう。
水星と木星の経路を拡大(1日ごとプロット) |
水星と木星の位置を1日間隔でプロットした拡大図を載せておきました。実は、6日も0.7度を切る大接近状態ですので、5日に見るのが難しい方は6日にチャレンジしてください。