日の出・日の入り時刻における金星の位置変化(2021年)

 2021年の金星は、2月までは明け方の低い位置に見え、4月以降は日没後に見ることができます。
 
 まず年初の頃、日の出時刻の金星は南東の低い位置に見えます。3月24日が外合ですので、それに向けて太陽の方へ近づいていきます。

日の出時刻における金星の位置変化

日の出時刻における金星の位置変化

 外合後の金星は、夕方に見ることができるようになります。10月30日が東方最大離角ですから、次第に太陽から離れて高度を上げていきます。
 
 と言いたいところですが、今年は夏になっても秋になっても、金星の高度は20度を切ったままです。そのかわり日の入り時刻の頃には西から大きく離れ、南西よりもさらに南側に見えることなります。
 
 最も高度が高くなるのは11月下旬から12月上旬にかけてです。しかし、その頃でも25度に達しません。以降は翌年1月9日の内合を目指し、高度が下がってきます。

日の入り時刻における金星の位置変化

日の入り時刻における金星の位置変化