月と火星が接近 2022年1月1日

 2022年の天文現象は、元旦の夜明け前に見られる月と火星の接近でスタートです。
 
 下の星図は東京の初日の出から1時間20分前、南東の空の様子です。高度4.6度の低空に、月齢27.5の月が見えます。新月の2日前で非常に細いですから、肉眼だとわかりづらいかもしれません。火星はその上へ1.9度離れたところにあります。明るさは1.5等で、火星としては冴えません。低空だけに少しモヤでもあると、火星も肉眼で見づらいかもしれません。

月の形

 この日はさらに、月から右方向へ5.0度離れたところに、さそり座の1等星アンタレスが見えます。視野が広い目で7度くらいある双眼鏡を使うと、3天体をまとめて見ることができます。特に火星とアンタレスは赤い星の代表ですから、同一視野に見える二つの赤い星を楽しんでください。
 
 この後1時間20分後に初日の出を迎えます。今年も良い一年でありますように!

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