日の出時刻の金星高度が、2月18日頃に最も高くなります。
今年1月9日に内合となった金星は、その後ぐんぐんと太陽から離れています。西方最大離角は3月20日ですが、それより1ヶ月も前に、金星の高度が最も高くなります。どうしてこのようなことが起こるかというと、金星が太陽から地平線に対して垂直方向に離れず、斜め方向に離れるからです。
このようなケースでは、金星の高度はあまり上がりません。最も高くなる2月18日でも、日の出時刻の金星高度は25.5度しかありません。これがピークで、その後は7月頃まで20度ちょっとで推移します。
日の出時刻における金星の位置変化 |
朝5時の金星 |
上の星図は東京で朝5時ごろに見える金星の位置です。東京ではちょうど5時に暗夜が終わりますので、これ以降は薄明が始まります。