金星と火星と土星が集合、月も近づく 2022年3月28日

 3月28日は3惑星が集まり、月も近づいて見ものです。
 
 朝の4時ごろ東南東の低空をご覧ください。非常に明るく光る金星が目につきます。金星の下には鈍い黄色をした0.8等の土星があり、2.4度の接近状態です。金星と土星はは明日が最接近です。さらに、金星から右側へ5.1度離れたところには、1.1等の赤色をした火星があります。一番間隔が開いているのは、土星と火星の5.5度です。結局、3惑星が5.5度の範囲に集まる惑星集合です!
 
 うれしいことに、この日はさらに4日後が新月という、三日月のような月が火星の右側にあります。月と火星の間隔は6.9度で広い目です。

月の形

3惑星の経路(前後10日間)

 金星と火星と土星が次に集合するのは10年後の2032年です。しかしこの時は、太陽に近くて観測することができません。実際に見られるものとなると、さらに10年後の2040年になってしまいます。また、前回は12年前の2010年でしたから、この組み合わせの集合は珍しいものです。ぜひお見逃しなく!

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