金星と海王星が0.1度を切る超大接近? 2022年4月28日

 金星と海王星のペアは、もともと大接近が比較的よく起こります。しかし、今回の接近は破格です。2022年4月28日は、木星と海王星の間隔が0.1度を切り(?)、超がつく大接近となります。
 
 下の星図は4月28日の夜明け前、東京で3時30分ごろに東方向を眺めたようすです。5度を切る低空ですが、惑星で最も明るい金星と、二番目に明るい木星が2.9度まで接近しています。これだけでも話題になりそうですが、この日は金星と海王星が0.1度を切るところまで接近します。大げさに言うと、2つの惑星がもう少しで重なります。
 
 海王星は7.9等と暗いため、肉眼で見ることはできません。天体望遠鏡を使えば楽勝のはずですが、この日は至近距離に-4.1等の金星があります。その差はなんと12等。6万倍以上も明るさに差がありますので、見るのが難しいかもしれません。

拡大した星図

 最後に、残念ながら自作ソフト「つるちゃんのプラネタリウム」は略算です。4時20分台に0.04度超まで近づくと表示されるのですが、実際にどこまで近づくか見ものです。

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