土星の衛星イアペトゥスの食 2022年6月9日

 イアペトゥスは土星の第8衛星です。地球から見たイアペトゥスは11等級ですから、少し大きめのアマチュアの天体望遠鏡でも観測対象になります。土星の環を真横から見ることで消失するタイミングの2年前頃、イアペトゥスが土星の本体の影や環の影に入って食となります。土星の公転周期は29.47年ですから、この半分となるおよそ15年ごとに食が見られることになります。
 
 今回は2022年6月9日、8月27日から28日、11月15日から16日の3回、食が起こります。このうち日本で観測できるのは、6月9日に土星本体の影に入る1回だけです。残念ながらこの時は環の影に入りません。
 
 6月9日に見られる食の開始は1時16分です。ここから41分かけて、徐々に土星本体の影の中に入っていきます。終了は4時29分ですが、東京では日の出後の現象となり、観測することはできません。

 食は土星本体から西南西へ、本体直径の3倍以上離れたところで起こります。ご注意ください。

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