金星と天王星が接近 2022年6月12日

 6月12日に金星と天王星が1度台まで接近します。
 
 早朝3時ごろ、東北東の低空をご覧ください。非常に明るく光る金星が見えます。この日は金星の左上に天王星が1.6度まで近づいています。天王星は6等級ですから肉眼で見ることはできません。金星との光度差を考えると双眼鏡では見づらいかもしれません。天体望遠鏡なら確実です。
 
 しかし、天体望遠鏡で1.6度という間隔は広いものです。同一視野で見るためには、広視界アイピースを使って低倍率で観測する必要があります。もし同一視野で見るのが難しい場合はいったん金星を視野に入れ、左上方向へ視野をずらすと、青緑色をした天王星が見つかります。

拡大した星図

 東京では2時36分から薄明が始まっています。空が明るくなり始めている上に低空ですから、サッサと観測を終えるようにしてください。

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