水星が西方最大離角 2022年6月17日

 6月17日は水星が西方最大離角となります。
 
 西方最大離角とは、内惑星が太陽の西側へ最も離れることです。特に水星の場合、普段は太陽からあまり離れてくれないので、最大離角の頃は観測のチャンスとなります。しかし今回は、日の出時刻における水星の高度は東京で14度前後で、最大離角としてはそれほど条件が良いわけではありません。
 
 早朝3時半ごろ、東北東のごく低空をご覧ください。高度がわずか2.9度のところに0.5等の水星があります。薄明開始から54分が経過し、日の出は55分後ということで、だいぶ薄明が進んでいます。肉眼で見つけるのは難しいかもしれませんので、双眼鏡を用意しておかれた方が良いでしょう。右上に10.2度離れたところで輝く金星を目印にして、水星を見つけてください。

日の出時刻における水星の位置変化(5日間隔)

 ところで、日の入り時刻の水星高度が最大になるのは23日頃です。明るさも0.0等と明るくなりますので、この頃を狙うのも良いでしょう。

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