土星が衝 2022年8月15日

 8月15日は土星が衝となり、観測好機を迎えます。
 
 衝とは、外惑星が太陽・地球・惑星がこの順に、一直線に並ぶことです。惑星は太陽と反対側にありますので一晩中観測することができますし、地球との距離も近くなっており、観測好機というわけです。下に示した太陽系の図を見れば、おわかりいただけるのではないでしょうか。

太陽と地球と土星の位置関係

土星が見える位置

 夜の21時ごろでしたら、土星は南東の空に見えます。落ち着いた黄土色をしていて0等級です。肉眼でもすぐにそれとわかりますが、天体望遠鏡をお持ちでしたら、ぜひ望遠鏡を向けてください。
 
 小さな像ですが、小型の望遠鏡でもハッキリと土星の環がわかります。倍率を上げるとカッシーニの空隙や本体の縞模様も見えます。そして8等級の衛星ティタンも観測できるでしょう。太陽系の惑星で最も特徴的な土星だけに、ぜひ天体望遠鏡で観測してください。

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