9月17日は海王星が衝となります。
海王星といえば太陽系最果ての惑星ですね。かつては冥王星でしたが、2006年に開かれたIAU(国際天文学連合)で、冥王星が準惑星に分類されることになりました。このため現在は、海王星が太陽系で最も遠い惑星とされています。太陽系最果ての惑星というだけあって、公転周期は164.8年と非常に長いですから、人間は一生かかっても海王星の一年を生きられないことになります。
そんな海王星が衝となり、観測好機となります。衝の定義からすると地球に近づくのは間違いありません。しかし太陽から30.1天文単位も離れていますから、大勢に影響ありません。明るさは7.8等と暗いですから肉眼で見るのは無理で、最低でも双眼鏡が必要です。
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地球から見た海王星は天王星と同様、青緑色に見えます。しかし海王星の方がより青く見えます。天体望遠鏡を使って独特の青さを体感してください。視直径は2.4秒と小さいですが、倍率を150倍くらいまで高くすると、なんとなく点像ではなく、面積を持った天体であることがわかります。