衝の火星と満月が並ぶ 2022年12月8日

 12月8日の夜、衝になった火星と満月が斜めに並びます。
 
 19時ごろ東の方角を見ると、大きな丸い月が見えます。それもそのはずで、今日は満月です。一方の火星は、月の右上へ3.7度離れたところにあります。今月1日に地球と最接近したばかりで、-1.9等で赤く輝きます。

月の形

 ところで今日は、火星が衝となる日です。太陽系の図を見ると、太陽、地球、火星がこの順で一直線に並んでおり、衝であることがわかります。衝の日と地球最接近の日(12月1日)が一致しないのは、火星が少しキツめの楕円軌道を描くからです。
 
 下の図を眺めてください。地球も火星も右から左へ公転しています。距離を考えると過去の方が、少しだけ近くなるように思えませんか?

地球と火星と太陽の位置関係

 話は変わりますが、実は衝の頃に近づく月は必ず満月です。一体なぜでしょうか。
 
 衝の定義は、惑星が太陽から180度離れることです。そして満月の定義も、月が太陽から180度離れることです。定義が同じなのですから、衝の頃に近づく月が満月になるのは当然ですね。

 
コラム:
 男: 衝の頃の惑星に近づく月は満月なんだって。
 女: へ〜。
 男: 今回だと僕が火星で、君が満月だったらいいな。接近して、二人は明るく輝くんだ。
 女: 無理矢理こじつけ。強引な人って、キライ!
 男: シュン。

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