3月23日は月が木星に近づきます。といっても、あまり条件の良いものではありません。
星図は18時30分ごろに東京から西の方角を眺めたようすです。17時55分が日の入りですから、日が沈んでから35分しか経っていません。太陽高度は-8度ですから、まだ薄明が強く残っています。
高度6度のところに木星があります。-2.1等ですから本来は明るく見えるはずですが、薄明のためだいぶ見づらいでしょう。さらに見づらいのが、木星の上方で光る月齢1.7の月です。輝面比は0.04ですから直径の4%しか光っておらず、その光は弱々しいものです。双眼鏡を用意しておかれた方が良いでしょう。
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月の形 |
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このように今回の接近は条件が良くありません。来月はというと、4月12日が木星の合ですから、このペアの接近を見ることはできません。