4月12日は水星が東方最大離角となり、夕方の西空で見つけやすくなります。
内惑星が太陽から最も離れることを最大離角といいます。今回は東方が付きますので、水星は太陽の東側へ離れ、日没後の西空に見ることができます。今年の最大離角は全部で6回起こりますが、今回は最も高度が高くなって条件が良いものです。
下の星図は東京で日没から1時間たった頃、西空のようすです。東京では0.2等の水星が6.9度の高度にあります。19時40分が薄明終了ですから、空が完全に暗くなるのは30分後です。0等級で明るいと思いきや、薄明で見づらいことに注意してください。空が暗くなると肉眼でも見つけられますが、空が明るい時間帯は双眼鏡があった方が確実です。
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日の入り時刻における水星の位置変化(5日間隔) |
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上方には非常に明るい金星があります。水星から20度も離れていますが、およその位置を目算するのに役立ちます。上の星図を使って位置関係を見比べながら、金星を目印にしましょう。