5月9日から10日にかけて、金星が再開星団M35に近づきます。
M35といえばふたご座にあって、肉眼でも存在が確認できる大型の散開星団です。双眼鏡を使えば市街地からでも星雲状の天体として確認できますし、天体望遠鏡を使えば砂金のようにキラキラ光る小さな星の集団であることがわかります。
そんなM35に金星が近づきます。5月9日なら1.8度、翌日の10日なら2.1度の間隔です。M35の直径は0.5度弱しかありませんから、金星が星団の中に入り込むわけではありません。
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金星の経路(2日間隔) |
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次回両天体が近づくのは2024年6月18日です。しかしこの時は太陽の近くで、観測できません。