2024年6月23日は、近年稀にみる低い位置で南中する満月となります。
星座間での月の通り道は、天の白道と呼ばれています。天の白道は天の黄道(下の星図で黄色の線)付近を通りますが、5.1度ほど傾いています。また18.6年の周期で、傾く方向が変化します。
年間を通して天の黄道が最も南を通るのは、夏至の頃です。これに天の白道の南側へのブレが最も大きくなるタイミングが重なると、月の位置が最も南側へ寄ることになります。
低い位置で南中する満月 |
ここで、月が最も南に位置するタイミングに近くかつ、東京で月が南中する時刻が満月となる時刻に近いのは、6月23日0時17分です。この時の月の高度は25.3度しかありません。星図を見ると、月が天の黄道よりもだいぶ下側に位置していることがわかります。つまり、今日は低い位置で南中する満月を見ることができる、ということになります。