月・木星・火星・アルデバラン・プレアデス星団の競演 2024年7月30日と31日

 7月30日と31日の深夜、5天体による共演が見られます。お見逃しのないように!

7月30日

 この日は月がおうし座のプレアデス星団に2度弱まで近づきます。月齢は23.7で、5日後が新月です。三日月よりも月が少し太っていますので月の光がまぶしくて、プレアデス星団の星は見づらいでしょう。双眼鏡を使って観測してください。
 
 月の下側に目をやると、8.8度離れて火星があります。火星は0.9等で赤く光っています。その右下へ6.3度離れて、おうし座の1等星アルデバランがあります。アルデバランはオレンジ色をしていますから、火星との色の違いを見比べてください。アルデバランの左には、6.1度離れて木星があります。木星は-2.2等で金色に輝きますので、すぐにわかるでしょう。それから、木星と火星の間隔は7.9度とだいぶ開き気味です。
 
 この5天体で最も間隔が開いているのは月と木星で、16.4度です。接近と呼べるようなものではありませんので、緩やかに集まるといった表現になるでしょうか。いずれにしても5天体が集まった様子は、見ものです。


月の形

7月31日

 1日たって、月が火星と木星の近くへ移動しました。月・火星・アルデバラン・木星の4星が、四角形を作る格好です。この四角形の辺の長さは、月と火星は6.7度、火星とアルデバランは5.9度、アルデバランと木星は6.2度。木星と月は5.2度となっています。最も離れているのは月とアルデバランで、9.5度あります。昨日のプレアデス星団は少し遠くなり、火星との距離は8.3度です。
 
 明るい天体が集まってだいぶ賑やかですので、眺めていて飽きることがありません。美しい星たちの共演を、ぜひご覧ください。


月の形

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