明け方に見られる水星が西方最大離角となるのと同じ日、夕方に月と金星が1.8度まで接近します。
下の星図は東京で18時40分、日の入りから37分が経過した西方向の低空のようすです。まだ薄明が強く残り、空が完全に暗くなるのは50分後という時間帯です。高度5.2度の場所に金星があります。金星は明るいので肉眼でもわかるでしよう。
月は金星のすぐ下ですが、月齢2.3で輝面比は0.05しかありません。視直径の20分の1しか光りませんので、月の光は弱々しいものです。高度も3.5度しかないことを考えると、肉眼で見るのは骨が折れるかもしれません。双眼鏡を使ってご覧ください。
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このペアの接近を紹介するのは久しぶりで、2月8日以来となります。というのも6月8日に金星が外合となり、その後も金星の高度がサッパリ高くならなかったからです。今回も高度が低くて条件は良くありませんが、間隔が1.8度と比較的狭いので取り上げました。