6月27日は月と水星が夕空で接近します。
20時ごろに東京から西北西の低空をご覧ください。高度8.9度のところに、月齢2.0という非常に細い月があります。輝面比0.05というこで、直径の20分の1しか光りません。ですから、その光は弱々しいものです。通常の三日月を見つけるつもりで空を眺めても、サッパリ見つかりません。空が暗くなったほど良いタイミングに見るか、もしくは双眼鏡を使いましょう。
水星は月の下にあります。月との間隔は2.4度ですから、比較的条件が良い接近です。高度は6.5度と高くありません。明るさは0.2等と明るいですが、空が完全に暗くなるまで、あと50分ほどかかります。まだまだ薄明が残った状態ですので、肉眼で見つけるためには、やはり空が暗くなったタイミングを見計らう必要があります。モヤでもあると苦労しますから、こちらも双眼鏡を用意しておかれた方が良いでしょう。
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月の形 |
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今日の水星は日の入り時刻における高度が18.0度もあります。年間を通して水星としては目一杯の好条件ですから、この機会を逃さずご覧になってください。