海王星が衝 2026年9月27日

 9月27日は海王星が衝となります。
 
 衝とは惑星が太陽から180度離れた位置にやってくることです。太陽からちょうど反対側にありますので一晩中観測することでできますし、地球にも近づきます。といっても海王星の場合は軌道半径が30.1AUもあります。この日、地球との距離が28.9AUまで近づいたところで、遠いことに変わりありません。
 
 海王星は、うお座にありますが、みずがめ座とくじら座の境界付近です。21時ごろですと南東の空の中ほどに見えます。この日は至近距離に大きな月がありますので、8等級しかない暗い海王星を見るのは大変です。日を変えてご覧になった方がよいでしょう。例えば1週間後ならこの時間、月明かりはありません。

海王星の位置(拡大図)

 海王星の明るさは8等級ですから肉眼では見ることができません。存在を確認するだけでも双眼鏡が必要です。視直径も2.3秒しかありませんので、天体望遠鏡を使っても表面模様を観測することはできません。
 
 しかし天体望遠鏡を使うと、青緑色をした独特の色合いを楽しむことができます。200倍くらいまで倍率を上げると、なんとなく面積がある天体であることもわかります。位置さえわかれば天体望遠鏡で見つけるのは、そこまで難しくありません。天体望遠鏡をお持ちの方は、ぜひ挑戦してみてください。
 

海王星の移動経路(赤道座標系、2026年)

 少し話題を変えます。上に示した今年一年間の経路図をご覧ください。今年4月ごろに1944年9月以来、82年ぶりに海王星が北半球へ入りました。他の惑星と違って公転周期が165年と長いため動きが遅く、一度南半球に入るとなかなか北半球に戻ってこないのです。
 
 なお、海王星が最後に北半球で衝になったのは、1944年3月24日でした。今回は残念ながら赤緯が0.1度ちょっと足りませんので、こちらは来年までお預けとなります。

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