2023年4月20日の午後、日本の一部地域で小さな日食が見られます。
この日食はオーストラリア西端からインドネシア方面で見られる、皆既日食に伴うものです。日食図を見ると日本の本州南岸を北側の限界線がかすめています。このため日本で日食が見られるのは、本州南岸の一部地域と南西諸島方面および、小笠原諸島などに限られます。
日食が見える地域 |
![]() |
提供:NASA
|
下の図は最大食のころ、日本各地で太陽が欠けた様子を示したものです。内陸部では見られませんので、本州南岸に位置する鹿児島、宮崎、足摺岬、潮岬、焼津、千葉の館山、沖縄の那覇、そして父島を選びました。
このうち最も大きく欠けるのは父島です。食分は0.27ですから、太陽の4分の1が欠けるといったところでしょうか。沖縄の那覇では食分0.15で、小さな部分日食です。本州の6地点では、いずれも0.05に達しませんので、20分の1も欠けません。
このため各地とも、日食の継続時間が短くなっています。例えば鹿児島では、14時9分に開始してから14時29分に終了するまで、わずか20分しかありません。
日本各地での太陽の欠け方 |
![]() |
鹿児島から見た日食の経過(6分間隔) |
![]() |
鹿児島で太陽が見える位置 |
![]() |