北海道で金環日食 2030年6月1日

 2030年6月1日の夕方、北海道で金環日食が見られます!
 日本で見られるのは2012年5月21日の金環日食以来、18年ぶりの現象です。18年前は金環日食に加えて、金星の日面通過や金星食という珍しい天文現象が相次いで起こり、金の年として話題になりました。
 
 今回は北海道以外の地域でも大きく欠けた太陽を観察することができるので、日本全国で日食らしさを楽しむことができるでしょう。

北海道で金環日食

 この日食では北海道の大部分が金環帯に入ります。しかし、礼文島・網走・野付半島を結んだラインよりも北側および渡島半島は、わずかに外れており、残念ながら大きな部分日食で終わってしまいます。

北海道を横切る金環帯

札幌で見る金環日食

 札幌での見え方を紹介しましょう。「つるちゃんの日食ソフト」による計算では、15時41分に太陽が欠け始め、18時04分に日食が終了します。
 
 金環日食は16時54分29秒から16時58分48秒までの4分19秒間で、最大食分は0.96です。札幌は月の影の中心から38Kmと比較的近いため、リングの形が整っています。
 
 夕方に見られるということで、太陽は西の方角にあります。日食の経過とともに高度が下がっていきますので、西の方角が開けた場所から観測しましょう。

札幌でリング状に見える太陽

日食の前半(12分間隔)

後半(10分間隔)

太陽が見える位置
※星の位置は最大食時

日食図

 下の日食図をご覧ください。月の疑本影が通る金環帯は、アフリカ北部から地中海、黒海、そしてロシアを通って北海道に達しています。日本付近を見ると関東を食分0.8のラインが通り、九州南端を食分0.6のラインが通っています。このことから、日本列島は太陽が大きく欠ける部分日食が見られることがわかります。

日食が見える地域

提供:NASA

各地の見え方

 下の図は日本各地で最大食のころ、太陽の見え方を示したものです。札幌では太陽が環っかのように見えます。東京は食分0.8ということで、太陽が三日月のようになります。南の福岡では食分0.66で、視直径の3分の2が欠ける大きな部分日食です。最大食となる時刻は観測地によって異なりますが、概ね17時前後です。

日本各地で最大食の見え方

開始と終了

 観測地点が月の半影に入ることで日食が始まります。概ね日本全国で太陽の右下から欠け始めます。開始時刻は観測地ごとに異なり、15時40分台から16時台とバラつきがあります。

日本各地で日食の開始

 
 一方、月の半影から抜けると日食が終了します。終わる方向は太陽の左上から真上までマチマチです。終了時刻は18時台から18時10分台となっています。この頃、太陽の高度は低くなっており、最も低い東京では6.1度となっています。

終了


 
このページのシミュレーション画像は、自作ソフト「つるちゃんの日食ソフト」を使って ΔT=69.2秒を入力し、独自に計算したものです。画像は正確な予報と比較して10秒以内の誤差を含みます。