日食焼け

 皆既日食になると本影錐の中に入るため、空が夕暮れのように暗くなります。地平線付近に目をやると、本影錐の向こう側にある明るい部分が見えますが、空が夕焼けのように赤く染まっていることに気づきます。しかも全周にわたって空の色が変化しており、これを日食焼けとよんでいます。

 本影に入っているといっても、視界に入るエリアすべてが本影に入っているわけではありません。本影から外れた遠いエリアの光が低空から漏れてきて、これが夕焼け空のような色合いを作り出しているのです。