金環日食が起こる場合、月の本影が通る道筋を連続してつなぎ合わせると、細い帯状になります。この帯状のエリアに入ると金環日食が見られますが、これを金環帯または金環食帯、金環日食帯などとよんでいます。
金環帯は下の例のように地図上に示されます。これを見れば、どの地点で金環日食が見られるかが一目でわかります。Googleマップを用いたNASAが提供する金環帯の例では、本影の中心が通る道筋は赤い線で描かれています。この線上では太陽と月の視位置が完全に重なるタイミングがあり、この時太陽は真円のリングになります。
金環帯の例 |
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提供:NASA
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日本付近の緯度の場合、大ざっぱに言えば太陽と月の視直径差が大きいほど、金環帯の幅は広くなります。また、金環帯の幅が広いほど太陽のリングは太くなり、幅が狭いほどリングは細くなります。一概に言えない面もありますが、ある程度は参考になります。