半影

太陽光が一部届く影

 月が太陽に照らされると太陽の反対側に月の影ができます。影には本影と半影の2種類があります。このうち半影は、太陽からの光が一部届いている影のことです。

 半影が地球へ到達し、観測者がこの中に入ると部分日食が見られます。本影と比べると半影の面積は広いため、皆既日食や金環日食と比べて部分日食の方が、見られる頻度は大幅に高くなります。

中心へ近づくほど暗い

 半影の明るさといいますか、暗さは一様ではありません。影の外側ほど明るくて、内側の中心に近い部分ほど暗くなっています。影の外側に近い部分では太陽の光が多く届いており、食の浅い部分日食になります。反対に、影の中心に近い内側部分では太陽の光がほとんど届かず、食の深い部分日食になります。