アクセサリーバンドとは何ですか

 天体望遠鏡の付属品としてアクセサリーバンドが発売されています。アクセサリーバンドは鏡筒に取り付けるバンドのことで、天体写真を撮影する際に用います。用途は主に次の2点です。

 1点目はカメラの取り付けです。赤道儀を使って星を追尾しながら天体写真撮影を行うためには、赤道儀へカメラを取り付ける必要があります。しかし、赤道儀には適当な取り付け場所がありません。そこで、カメラ取り付け用のネジがついたアクセサリーバンドを鏡筒へ固定し、このネジ穴へカメラを取り付けます。直接カメラを取り付けるだけでなく、カメラ雲台を取り付けて、その上にカメラを取り付けることもできます。

 2点目はサブスコープの取り付けです。この場合は2つのアクセサリーバンドが必要になります。天体写真撮影をするため、鏡筒の接眼部へ直接カメラを取り付けた場合、撮影する目標の天体が、正確に追尾されているかを確認する必要がありますが、撮影中は確認する手段がありません。そこで、サブスコープと呼ばれる確認用の望遠鏡をもうひとつ取り付け、これを使って確認するのです。通常はアクセサリーバンドに、サブスコープ取り付け用の足を取り付け、ここへサブスコープを取り付けます。