ミード(MEAD)の特徴を教えてください

 天体望遠鏡を生産しているミードインスツルメント(MEAD)は1978年に設立された会社で、アメリカのカリフォルニア州にあります。ミードはアメリカやヨーロッパで最大のシェアを誇る一大望遠鏡メーカです。

 ミード望遠鏡は、日本ではそれほどシェアが高いというわけではありません。以前はミックインターナショナルを総代理店として販売されていましたが、2009年1月末にミックインターナショナルは日本から撤退しました。しばらくの間ミード天体望遠鏡の入手や修理が難しい状況でしたが、2009年10月からは天体望遠鏡ディーラーのジズコが日本輸入代理店となり、一部の機種で販売が再開されました。

 ミードは入門機からプロ用、天文台用といった天体望遠鏡まで生産しています。NASAでも採用されているという話は有名です。日本では200mmから400mmといった大口径のシュミットカセグレン式鏡筒と、フォーク式と呼ばれる赤道儀を組み合わせた機種がすぐに思い浮かびます。ただ、フォーク式赤道儀は構造上、鏡筒を架台から取り外すことができません。天体観測を行う際に持ち運びをすることが多い日本では、ちょっと不利かなあという気がしないでもありません。

 上記のような大口径よりももう少し小型で、口径が80mmから100mm程度の小型機もあります。これらは非常に安価で販売されているのが魅力で、初心者の方にはこちらの方がおすすめでしょう。ただ、卓上使用を前提として三脚が付属しない機種もあります。この場合は別途購入が必要になりますから注意が必要です。