分解能とは何ですか

 天体望遠鏡を使う目的のひとつに、小さく細かいものをハッキリ見ることが挙げられます。いくら拡大しても、像がぼやけていては細かいものを識別することができず、天体を詳しく観測することができません。天体望遠鏡でどのくらい細かいものを見分けることができるかは分解能と呼ばれ、角度の秒で表します。この数値が小さいほど、細かいものまで見分けることができます。

 分解能は対物レンズや主鏡の口径の大きさによって決まります。つまり、口径が大きいほど細かいものまで見分けることができます。何をもって分解したとみなすかによって分解能の考え方は多少異なりますが、一般にはドーズの限界と呼ばれる次の式で計算します。

(分解能(秒)) = (口径のmm) ÷ 116mm

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