極軸はどのように合わせるのですか

 赤道儀は極軸合わせを正確に行うことでその威力を発揮しますが、それでは極軸合わせはどのようにして行うのでしょうか。天体写真撮影や長時間の天体観測では極軸合わせを正確に行う必要があります。このような場合は極軸望遠鏡を使います。

 極軸望遠鏡には天の北極や北極星の位置パターンがスケールに刻まれています。また、これとは別に月日と時刻の目盛環があります。目盛環を回転させて観測する当日の日時に合わせると、これに合わせて極軸望遠鏡に刻まれたスケールもいっしょに回転します。これによって北極星の位置がわかり、北極星が刻まれた場所へ北極星を合わせれば極軸合わせが完了します。

 極軸望遠鏡は天体望遠鏡の入門機には付属していないことが多いのですが、とりあえず購入しないでそのまま使ってみて、必要ならば後から買い足すことでもよいでしょう。

 極軸望遠鏡がない場合は赤緯メモリを+90度に合わせます。そのまま架台ごと回転させてファインダーの十字線に北極星を合わせることにより、簡易的に極軸を合わせます。これだけでも間に合わせになり、経緯台よりもだいぶマシです。

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