悪い天体望遠鏡とはどのようなものですか

 悪い天体望遠鏡は、良い天体望遠鏡の裏返しです。光学系の仕上がり精度が悪く、像が歪んだり、ボケたり、色がにじんだりします。視野も狭くて天体を探すのに苦労します。架台や三脚がひ弱なため、ちょっと手が触れたり風が吹いたりしただけで像がユラユラと揺れて、観測するのもままなりません。微動装置がついていなかったり、微動装置の作りが悪いと、天体を導入したり追尾するのに一苦労で、長時間の観測に耐えられません。

 悪い天体望遠鏡は架台や三脚に現れます。ですから、実際に選ぶ際には鏡筒だけでなく、架台や三脚といった下回りに特に注意を払うようにしてください。パッと見た感じ、ひ弱そうな感じがしませんか? それから、倍率だけを宣伝文句にしているような場合も注意が必要です。

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