双眼鏡で天体観測をしてみよう

双眼鏡の購入は、天体観測用の双眼鏡を買っちゃおうから

 さあ、双眼鏡を購入されたあなたは、いよいよ双眼鏡を使って天体観測ですね。

眼鏡をかけている方へ

 眼鏡をかけている方でも、よほど視力が悪くない限り、星にピントを合わせることができます。眼鏡をかけていると双眼鏡の接眼部分と目の付近が密着せず、本来見えるはずの視野の端の部分が見えなくなってしまいます。したがって、できる限り眼鏡を外して観測してください。しかし、乱視が入っている場合は眼鏡をかけた方が天体がハッキリと見えますので、この場合は眼鏡を外さない方がよいでしょう。

双眼鏡のピントあわせ

 双眼鏡を使って天体観測をする場合、星は無限遠にありますから、これにピントを合わせる必要があります。人間の視力は右目と左目で違っているのが普通ですから、これを補正する必要があります。

 片目ずつ視度を調整するタイプの双眼鏡の場合は、片目をつぶりながら片方ずつピントを合わせていきます。視度調整が片方しか行えない場合は、調整を行うことのできない側の目だけでまずピントを合わせます。次に視度調整を行うことのできる側の目だけを開いて視度を調整します。

目幅の調整

 天体観測の場合に限らず、双眼鏡を自分の目幅に調整する必要があります。両目でのぞきながら双眼鏡を開いたり閉じたりして、視野が丸く1つに見えるように双眼鏡の幅を調整してください。

星の導入

 双眼鏡に慣れるまでは、なかなか思った方向に双眼鏡が向いてくれず、簡単に星を導入することができません。特に倍率が10倍を超えるような視野の狭い双眼鏡では慣れるのに苦労することもあります。

 双眼鏡でうまく星を捉えるのにはコツがあります。目標となる星が顔の正面に来るように顔全体を動かします。この時、目だけを動かすのはいけません。必ず顔全体を動かしてください。その状態で双眼鏡をスッと目もとへ持ってくると、目標の天体が意外にすんなりと視野に入ります。

月を観測してみよう

 まず最初は月を見てみましょう。月は明るい上に大きくて面積がありますから、初心者でも最も導入しやすい天体です。その上、双眼鏡でもクレーターが見えるので見ごたえがあります。いろいろな意味で月はよい練習台となります。

気楽に夜空を探索してみよう

 双眼鏡の利点は何といってもその手軽さにあります。自分の好きな方向へ双眼鏡を向けて、夜空を探索してみましょう。今まで肉眼では見えなかった暗い星まで見えてきて、とても新鮮な気分で楽しさ倍増です。天の川をじっくり見るのも良し、星雲や星団を探してみるのも良し。あなたが気の向くまま、思い思いの星空探索を楽しんでいただきたいと思います。