しぶんぎ座流星群が極大 2009年1月4日未明

観測条件はまずまず

 年初の恒例となっているしぶんぎ座流星群(りゅう座ι流星群)が今年もやってきます。しぶんぎ座流星群は三大流星群のひとつに数えられる大きな流星群ですが、年によって当たり外れが大きいのが特徴です。ピークの時間帯と輻射点(放射点ともいいます)の高度が高い時間帯が重なると多くの流星を見ることができるのですが、少しピークから外れてしまうとあまり流星は現れず、ガッカリさせられることもあります。

 流星が飛び出してくるように見える輻射点は、夜半過ぎから夜明けが近づくにつれて次第に高度が上がってきますから、夜明け前が最も観測条件が良くなります。今年の極大は3日の22時頃と予想されていますが、22時頃だと輻射点はまだ地平線下です。その点ではあまり条件は良くありません。

 一方、流星観測の妨げとなる月明かりですが、こちらは月齢が8ということもあって真夜中に月が沈みます。ですから、輻射点が高くなる明け方にかけては、月明かりなしで流星観測することができます。総合的に考えれば、2009年のしぶんぎ座流星群はまずまずといえるのではないでしょうか。

 流星を観測する場合は、特定の方向を見なければならないわけではなく、全天どこにでも流星は流れます。流星が飛び出してくるように見える方向はりゅう座とうしかい座の境界付近になります。下の絵のように3時頃でしたら北東の方角です。気温が低くて寒い時期ですから、十分に暖かくして流星観測にのぞむようにしてください。

しぶんぎ座流星群が出現する様子

夜明け前にかけて、流星の観測条件が最も良くなる
※こんなに多くの流星が一度に見られるわけではありません。