しぶんぎ座流星群が見ごろ 2013年1月3日22時から4日夜明け

 2013年しぶんぎ座流星群の見ごろは、1月3日22時から4日の夜明けまでです。下の星図は2013年しぶんぎ座流星群の出現イメージを表したものです。といっても一度にこれほど多くの流星が見られるわけではありませんのでご注意ください。それでは、2013年の条件を調べてみましょう。

極大時刻

 まず極大時刻は1月3日22時頃と予想されています。22時といえば輻射点(放射点)が地平線から昇っているか昇っていなかギリギリの時間帯です。流れ星の出現数は輻射点の高度が重要ですから、こちらの面ではあまり期待できません。極大時刻を過ぎてから、次第に輻射点の位置が上がってきますから、遅い時間帯の方がねらい目でしょう。

月の条件

 一方、月の条件ですが、こちらもあまり良くありません。月齢は21ということで、輻射点が昇ってから1時間ほどすると月が昇ってきます。しかも半月よりも太っていますから、少なからず月明かりの影響を受けてしまいます。ですから何らかの形で月明かりの影響を減らすことを考えなければなりません。といっても月によって空全体が照らされますから、取れる対策には限りがあります。そんな中で最も効果的なのは、月を視界に入れないことです。明るいものを見ると瞳孔が縮小しますから、暗い流れ星は見づらくなります。月を視界から外すことで、これを防ぐのです。いずれにしても2013年の場合は月の影響は避けられず、観測できる流星数は減ってしまうでしょう。

出現数

 しぶんぎ座流星群は3大流星群の一つに数えられており、条件に恵まれると1時間当たりに最大で60個くらいの出現も夢ではありません。しかし、先のような理由から、2013年の場合は流星の出現数が少なくなってしまいそうです。空が暗い場所からだと、1時間あたり最大で20個くらいを目安にしてください。

全体として

 このように全体的に考えると、2013年の観測条件はあまり良くありません。オススメの時間帯は1月3日22時から4日の夜明けまでとなります。寒い時期だけにしっかりと防寒対策をして、体調管理には万全を期して観測するようにしてください。
2013年の場合