しぶんぎ座流星群が最悪の条件 2015年1月4日の夜明け前

 2015年しぶんぎ座流星群の見ごろは、1月4日の夜半以降、夜明けまでです。夜明けが近づくほど流星の数も増えるでしょう。下の星図は2015年しぶんぎ座流星群の出現をイメージしたものです。といっても一度にこれほど多くの流星が見られるわけではありません。

 しぶんぎ座流星群はピークが鋭い流星群だけに、特に極大時刻が重要です。2015年の極大時刻は1月4日11時ごろと予想されています。日本では太陽が高く昇っていて、流星を観測することができません。しかも輻射点が高くなる5時ごろからは、6時間ほどもずれています。ですから、極大時刻の条件は良くありません。

 2015年は月の条件も最悪です。下の星図にある1月4日3時の月齢は12.7で、満月の前日です。東京での月の入りは5時32分で、月が沈む頃は空がもう白み始めています。また、前日の月の出は15時15分ですから、一晩中大きな月明りに夜空が照らされて、暗い流星が見えづらくなくなってしまいます。

 このように、2015年のしぶんぎ座流星群の条件は最悪です。例年よりも出現数が少なくなるのは避けられず、1時間当たりに最大で20個見られたら上出来でしょう。空が明るい場所からだと、観測できる流星の数はさらに減ってしまいます。しぶんぎ座流星群が3大流星群の一つであるとはいえ、過度な期待は禁物です。

2015年1月4日3時ごろ、しぶんぎ座流星群をイメージした星図

2015年の流星の見え方イメージ図