はくちょう座κ流星群

 華やかなペルセウス座流星群の極大を過ぎ、まもなくしてから、はくちょう座κ流星群(κはカッパと読みます)が極大を迎えます。しかし出現数は1時間あたりに最大でも3個から5個程度しかなく、寂しい小さな流星群です。はくちょう座κ流星群は単に、はくちょう座流星群とよばれることがあります。

2020年は8月17日の夜から18日未明が見ごろ

 2020年のはくちょう座κ流星群は、8月17日の夜から18日の未明にかけてが見ごろです。今年は17日21時の月齢が27.8で、新月の2日前です。東京での月の出は18日の3時34分で、空が明るくなり始めるのは3時29分です。一晩中、月明かりを気にせずに流星観測に打ち込めます。
 
 また、極大時刻は18日の3時ごろです。夜間の時間帯ですから条件的には最良です。しかし、もともと出現数が少ないですし、極大が8月上旬になる年もあるような、いい加減な流星群です。極大時刻を気にしてもあまり意味がないかもしれません。
 
 下の星図は17日の22時ごろに、東京で見た場合の流星出現イメージです。流星が飛び出す方向にあたる輻射点(放射点)が高い位置にありますから、より多くの出現が期待できます。しかし、はくちょう座κ流星群は小さな流星群です。最良の条件下でも1時間あたりに最大で5個に届くかどうかといったところです。条件が最良といっても、出現数には期待しない方がよいでしょう。
 
 はくちょう座κ流星群は、ゆっくりと流れて末端で爆発するのが特徴です。一度見るととても印象に残りますので、がんばってご覧になってください。

はくちょう座κ流星群の出現イメージ

はくちょう座κ流星群とは

 はくちょう座κ(カッパ)流星群は、はくちょう座κ星付近から流星が飛び出すように見えることから、このようによばれます。流星が飛び出す輻射点(放射点)は、りゅう座との境界付近です。このため、以前はりゅう座流星群とよばれていたこともありました。なるほど、はくちょう座κ星は白鳥が広げた羽の先端部分に位置しており、すぐ近くに竜の頭が見えます。

活動期間

 活動期間は8月8日から8月25日です。最も流星が多く流れる極大日は、例年8月18日頃です。ペルセウス座流星群の活動期間と重なっており、同流星群の極大を迎えた後に、はくちょう座κ流星群が極大となります。

見える方向と時間

 はくちょう座は夏を代表する星座の一つです。それだけに時期的にはピッタリで、輻射点が夕方から夜明け前まで一晩中見えています。ですからほとんど一晩中、流星観測することができます。
 
 東京の場合ですと、極大日に輻射点(放射点)が南中するのは22時頃ですから、この前後がベストな時間帯です。といっても月明かりのない時間帯を選ぶことが大切で、そちらを優先すべきでしょう。もともと出現数が少なく極大がはっきりしない流星群ですから、極大時刻はそれほど意識する必要がありません。
 
 輻射点が南中する頃は輻射点の高度が60度を超えていますから、全天にわたって流星が流れます。特にどちらの方向が良いということはありませんので、全天をまんべんなく見渡すのがベストです。しかし夜明けが近づくにつれて、はくちょう座が西へ傾いていきます。それとともに輻射点の高度も下がってきて、観測条件が悪くなります。 

見え方

 はくちょう座κ流星群に属する流星は、地球へ飛び込む速さは秒速25Kmくらいです。ずいぶん速いように思いますが、流星としては遅い方で、ゆっくりと流れます。また、末端で増光して爆発する特性を持っており、特徴ある流星群といえます。

流星の数

 流星の出現数は1時間あたりに最大で3個から5個程度しか見られません。根気良く観測しましょう。

7年周期

 流星の出現数は7年周期で増加する傾向があると言われています。次回は2021年になります。