2013年のペルセウス座流星群

 2013年のペルセウス座流星群は、極大が8月13日3時頃と予想されています。流星が飛び出してくるように見える輻射点(または放射点)のあるペルセウス座は、この時間帯は高度が高くなっており、しかも日の出前の薄明となる前です。13日に日が替わる頃から流星の出現数が一気に増加してくるでしょう。

 流星観測では極大時刻も大事ですが、もう一つ気になるのが月明かりの条件です。月明かりが大きいと月の光に邪魔をされて、観測することのできる流星の数が少なくなってしまうからです。2013年の場合は上弦が8月14日ですから、半月前の月明かりがあります。しかし東京の場合だと21時15分が月の入りとなり、以降は月明かりにじゃまされずに流星観測に打ち込むことができます。

 このようなことから、2013年のペルセウス座流星群の観測条件は最良です。1時間あたりに最大で100個出現するのもゆめではありません。といってもこれは暗い夜空でベテランの人が確認できる数です。街明かりで背景の夜空が明るかったり、視界を妨げる遮蔽物があると、それだけ出現数は減ってしまいます。ですから、見通しが良くて人工の光が少ない場所を、前もって探しておくようにしましょう。

 またペルセウス座流星群は、活動期間が長いことで知られています。活動が始まるのは7月20日頃で、以降少しずつ出現が増えていきます。そして活動が終わるのは8月20日頃です。活動期間中は高原状に出現数の多い期間が続くのが特徴です。極大日に観測するのが難しくても、極大日前後は多くの流星出現ができますから、あきらめないで流星観測してください。

2013年8月13日2時頃の流星出現イメージ