2015年のペルセウス座流星群

2015年は8月13日未明が見ごろ 〜月の条件は最高

 2015年のペルセウス座流星群は、極大が8月13日15時頃と予想されています。極大時刻が昼間にあたり、輻射点が高くなる夜明け前から約半日ズレていますから、こちらの面ではあまり条件が良くありません。13日未明は夜半過ぎから夜明けにかけて、次第に流星が増加してくるでしょうし、14日は次第に減少していくでしょう。両日ともねらい目ですが、どちらかといえば13日未明の方が、流星の数は多くなりそうです。

 流星観測では極大時刻も大事ですが、もう一つ気になるのが月明かりの条件です。月明かりが大きいと月の光に邪魔をされて、観測できる流星の数が少なくなってしまうからです。2015年の場合は13日2時の月齢が27.6です。東京では3時半過ぎに昇ってきますが、とても細い月ですから、観測には影響なく、条件的には最高といってもよいでしょう。

、このようなことから、2015年のペルセウス座流星群の観測条件は普通以上に良い方だといえます。条件が良ければ1時間あたりに最大で、8月13日未明なら50個から70個、14日未明なら30個から50個程度の出現が見込まれます。しかしこれは、暗い夜空でベテランの人が確認できる数です。街明かりで背景の夜空が明るかったり、視界を妨げる遮蔽物があると、それだけ出現数が減ってしまいます。ですから、見通しが良くて人工の光が少ない場所を、前もって探しておくようにしましょう。

 またペルセウス座流星群は、活動期間が長いことで知られています。活動が始まるのは7月20日頃で、以降少しずつ出現が増えていきます。そして活動が終わるのは8月20日頃です。活動期間中は高原状に出現数の多い期間が続くのが特徴です。極大日に観測するのが難しくても、極大日前後は多くの流星出現が期待できますから、あきらめないで観測してください。

 なお、1862年に放出されたダスト・トレイルが、地球に0.00053AUまで近づくという予報もあります。この場合の極大時刻は8月13日の3時ごろとみられますので、日本では多くの流星が出現するかもしれません。期待したいですね。

2015年8月13日2時頃の流星出現イメージ