しし座流星群が極大 2010年11月18日

 過去に輝かしい歴史を持つしし座流星群ですが、母彗星のテンペル・タットル彗星は2014年の遠日点通過に向けて地球から遠ざかっています。近年は低調な活動が続きましたが、昨年は過去に放出されたダスト・トレイルへ近づいたため活発な活動が観測されました。

 気になる2010年ですが、今年は残念ながらダスト・トレイルへの接近もなく、低調な出現になりそうです。流星の出現数は1時間当たりに最大で10個前後ではないかと思われます。極大は11月18日の6時頃と予想されていますから、夜明け前にかけて出現数が増加するでしょう。また、残念ながら満月前の大きな月明かりがあります。東京での月の入りは2時43分ですから、空が明るくなり始める4時51分までの2時間が流星観測に適した時間帯となります。

しし座流星群の出現イメージ