ふたご座流星群が極大 2008年12月13日〜14日

条件最悪のふたご座流星群

 近年活発な出現を見せてくれていたふたご座流星群ですが、今年の観測条件は最悪です。それというのも、下の絵のように輻射点があるふたご座の近くに満月が煌々と輝いているからです。明るい月明かりによって、観測できる流星の数は例年よりもグッと減ってしまうのは避けられそうにありません。しかも、今年最も地球へ近づく大きな満月で、最も遠ざかった頃と比べると14%も大きな満月ですから、それだけ月明かりの激しさにも拍車がかかります。

 真夜中よりも少し前頃から明け方にかけて輻射点の高度が高くなり、流星の出現数が多くなります。下の絵のように2時頃には輻射点が天頂付近へやってきます。輻射点の高度が高い時間帯が長いだけに、流星観測も長丁場となります。寒い時期にじっと流星観測を続けるのは想像以上に体にこたえますから、しっかりと防寒対策をしたうえで観測にのぞみたいところです。

2008年ふたご座流星群の出現イメージ

今年は輻射点近くに満月があって、条件最悪