ふたご座流星群が見ごろ 2014年12月14日から15日

 2014年ふたご座流星群の観測条件はあまり良くありません。空が暗い場所からだと、1時間に最大で50個くらいの出現が期待できそうです。それでは2014年の条件を詳しくみていきましょう。

 ふたご座流星群だけでなく、流星観測では極大時刻が重要な要素となります。極大時刻が昼間にかかってしまうと、流星が最も多く流れる時間帯に観測できなくなり、出現数が少なくなってしまうからです。2014年ふたご座流星群の極大時刻は、12月14日21時頃と予想されています。日本では夜間に当たりますが、輻射点(放射点)の位置はまだそれほど高くありません。最も高くなる2時ごろからは5時間ほどずれています。しかし、極大時刻を少しくらい外れても、ふたご座流星群の場合はそれなりに楽しむことができます。もともと出現数が多い流星群ですし、極大をはさんで前後半日くらいは高いレベルで活動してくれますから、極大時刻にあまり神経をとがらせる必要はありません。

 流星観測では月齢も重要です。月明かりがあると夜空全体が明るくなって、暗い流星が見づらくなってしまいます。このため観測できる流星の数は、月齢によって大きく左右されます。残念ながら2014年のふたご座流星群は、月の条件が良くありません。14日21時の月齢は22.0で下弦です。東京での月の出は23時40分ですから、輻射点が高くなる肝心な時間帯に月明かりがあります。月が昇るまでの時間帯を外さないように観測してください。しかし、月が昇ってからも、月を視界に入れないようにするなどをすれば、影響を軽減できます。

2014年12月14日21時ごろのイメージ(東の方角の場合)