秋の空は何か物悲しげで寂しく感じます。夏のにぎやかな星座たちは西の空へ傾き、あんなに太くて濃かった天の川もすっかり細くて薄くなってしまっています。 明るくて目立つ星座も少なく、1等星は1つだけしかありません。
東の空高くにはペガスス座の大きな四角形(秋の大四辺形)が見えています。ペガスス座から左下の方向へはアンドロメダ座やペルセウス座といった、ギリシャ神話で活躍する星座がつながっています。
さらにその上方にはW字型で有名なカシオペア座が空高く輝いています。東の空低くからはアンドロメダ姫を襲ったといわれるくじら座が昇ってきています。
南の空を見てみましょう。夏のにぎやな星座たちは西の空へ移動し、寂しい星座が多くなりました。まず真南にはやぎ座の逆三角形が見えています。その東には星の配列がよくわからないみずがめ座が、さらにその東には小さな星がうねうねとつながっているうお座が見えています。南の空低くには秋の唯一の1等星フォーマルハウトがあります。
秋の星座は暗い星座が多いため見つけ出すのが大変ですので、まず目印を見つけなければなりません。その目印として最適なのがペガススの四辺形でしょう。2等星3つと3等星1つでできている大きな四辺形ですから、すぐにそれとわかります。
秋には1等星はみなみのうお座のフォーマルハウト1つだけしかありません。このためフォーマルハウトは秋のひとつ星といわれています。まわりには明るい星もなく、文字通り秋のひとつ星としてポツンと輝いている感じがします。
※これら様子は「つるちゃんのプラネタリウム for Javaアプレット」の中にある万能プラタリウムで再現できます。
日時:10月1日21時00分、または11月1日19時
図法:指定方向拡大
方向:東または南
チェック:星名と大三角にチェックを入れる