レチクル座

レチクル座

小さな星座

 レチクル座は、りゅうこつ座の1等星カノープスと、エリダヌス座の1等星アケルナルの中間付近にあります。また、かじき座の隣の星座ですから、大マゼラン雲からも近い位置です。以前日本では小網座などと呼ばれていたことがありました。とても小さな星座で、面積は114平方度しかありません。これは全天88星座の中で82番目の広さです。

レチクルとは?

 ところでレチクルとは聞きなれない名前ですが、果たして何のことでしょうか。レチクルとは天体望遠鏡の焦点位置に張られた十字線のことで、視野の位置を決める目安とするためのものです。この星座を設定したのはラカイユですが、自身の考案で、天体望遠鏡へひし形のレチクルを取り付けました。これを記念して星座に設定したのだそうです。